光コラボへの乗り換え方法を検討していると『事業者変更』や『転用』という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
本記事を読むことで『事業者変更』や『転用』について理解を深めることができます。
実際に筆者も事業者変更や転用を実施してきた経験があり、その経験を踏まえて事業者変更と転用の違いや特徴、注意点などについて紹介します。
本記事を読むことで光コラボへの乗り換えのパターンや手順が理解でき、光コラボへの乗り換えを検討する際の基礎知識を見つけることができます。
本記事で紹介する内容
- フレッツ光と光コラボの違い
- 事業者変更とは何か?
- 転用とは何か?
- 事業者変更の特徴、注意点、手順
- 転用の特徴、注意点、手順
- おすすめの光コラボ事業者
フレッツ光と光コラボの違いは?
まず、フレッツ光と光コラボ(光コラボレーションの略)について紹介します。
『事業者変更』や『転用』を理解するために必要となるからです。
フレッツ光と光コラボはどちらも光回線を利用したインターネット接続サービスですが、サービスの提供範囲と提供している会社が異なります。
フレッツ光とは?
フレッツ光とは、NTT東日本/NTT西日本が提供する光回線サービスです。
フレッツ光だけではプロバイダサービスは提供されないため、インターネット接続するためにはNTT東日本/NTT西日本のフレッツ光と同時にプロバイダとの契約も必要になります。
つまり、インターネット接続するためにはNTT東日本/NTT西日本とプロバイダの2社と契約する必要があります。
光コラボとは?
光コラボとは、光コラボ事業者が提供する光回線サービスです。
光コラボ事業者は、フレッツ光の回線をNTT東日本/NTT西日本の代理で提供しており、それに加えてプロバイダサービスも併せて提供しています。
つまり、インターネット接続のためには光コラボ事業者とだけ契約すればよいことになります。
なお、代表的な光コラボ事業者には、ドコモ光、ソフトバンク光、楽天ひかり、GMOとくとくBB光、IIJmioひかり、があります。
事業者変更とは何か?転用とは何か?
『事業者変更』と『転用』は、どちらも光コラボへの乗り換えになりますが、違いは乗り換え前の光回線サービスになります。
『事業者変更』は、光コラボから別の光コラボへの乗り換えることです。
『転用』は、フレッツ光から光コラボへ乗り換えることです。
なお、光コラボやフレッツ光を利用していない人が光コラボに加入する場合は『新規』扱いになります。
参考までに、光コラボやフレッツ光以外のインターネット回線サービスの具体例として、auひかり、nuro光、ケーブルテレビなどの回線サービスがあります。
整理すると、『事業者変更』と『転用』の違いは、乗り換え前の光回線サービスが、光コラボかフレッツ光の違いになります。
事業者変更について
光コラボを乗り換える『事業者変更』の特徴、注意点、手順の3点について説明します。
事業者変更の特徴
事業者変更(光コラボから別の光コラボへ乗り換え)の大きな特徴としては、基本的に回線工事が不要という点です。
感覚的には「他社の光回線サービスに乗り換える際は新たに回線工事が必要」と思われるかもしれませんが、光コラボの事業者変更の場合は同じ光回線を使用することになるため、回線工事は不要で簡単に手続きが可能です。
ただし、1Gから10Gに回線速度の変更をするなどサービス内容を変更する場合は、回線工事が必要になるケースもあります。
事業者変更は基本的に回線工事が不要なため、簡単に手続きができます。
事業者変更の注意点
事業者変更(光コラボから別の光コラボへ乗り換え)での注意点としては、
「乗り換え元の光コラボ事業者への違約金が発生する可能性がある」
という点です。
光コラボ事業者との契約内容次第ですが、通常2年や3年といった契約期間が設けられており、契約更新月でないと違約金が発生してしまケースが多いです。
そのため、事業者変更を実施する前に今の光コラボ事業者との契約状況を確認したほうがよいでしょう。
以下のような対策をすることで、無駄な出費を抑えることができます。
事業者変更をする場合は、違約金が発生する可能性があることを忘れずに注意しましょう。
事業者変更の手順
事業者変更(光コラボから別の光コラボへ乗り換え)の手続きの流れは以下になります。
事業者変更の手順
- 現在利用中の光コラボ事業者から「事業者変更承諾番号」を取得
- 乗り換える光コラボ事業者に事業者変更の申し込みを行う
- 開通日以降に機器の接続や初期設定を行う
1. 現在利用中の光コラボ事業者から「事業者変更承諾番号」を取得
現在利用している光コラボ事業者から「事業者変更承諾番号」を取得します。
「事業者変更承諾番号」は光コラボ事業者ごとに取得方法が異なるので、該当の光コラボ事業者の取得方法を確認したうえで取得しましょう。
2. 乗り換える光コラボ事業者に事業者変更の申し込みを行う
乗り換える光コラボにて、事業者変更の申し込みをします。
このとき1で取得した「事業者変更承諾番号」が必要となります。
なお、「事業者変更承諾番号」の有効期限は15日間と決まっているため、なるべく早く申し込むよう意識しましょう。
また、乗り換え前の光コラボ事業者への解約手続きは、事業者変更を申し込むことで自動で解約手続きが進むため、特に何もする必要はありません。
3. 開通日以降に機器の接続や初期設定を行う
乗り換える光コラボ事業者から開通日の連絡がきたら、開通日以降に新しい光コラボ事業者から提示されている手順に従って、接続情報などのルータの設定変更をします。
なお、NTTから借用しているONU機器は継続使用することになります。
転用について
光コラボを乗り換える『事業者変更』の特徴、注意点、手順の3点について説明します。
転用の特徴
転用(フレッツ光から光コラボへ乗り換え)の大きな特徴としては、基本的に回線工事が不要という点です。
通常他社の光回線サービスに乗り換えるとなると新たに回線工事が必要と思われるかもしれませんが、転用の場合は乗り換え先の光コラボでも同じフレッツ回線を使用することになりますので、回線工事が不要で簡単に手続きが可能です。
転用は基本的に回線工事が不要なため、簡単に転用の手続きができます。
転用の注意点
転用(フレッツ光から光コラボへ乗り換え)での注意点としては、
「フレッツ光で使用していたプロバイダへの違約金が発生する可能性がある」
という点です。
プロバイダとの契約内容次第ですが、2年や3年といった契約期間が設けられていて契約更新月でないと違約金が発生してしまケースがあります。
なお、転用によるフレッツ光の解約に対する違約金は発生しません。
そのため、転用を実施する前に今の契約状況を確認したほうがよいでしょう。
以下のような対策をすることで、無駄な出費を抑えることができます。
転用をする場合は、プロバイダの違約金が発生する可能性があることを忘れずに注意しましょう。
転用の手順
転用(フレッツ光から光コラボへ乗り換え)の手続きの流れは以下になります。
転用の手順
- NTT東日本/NTT西日本から「転用承諾番号」を取得
- 乗り換える光コラボ事業者に転用の申し込みを行う
- フレッツ光で契約していたプロバイダーを解約する
- 開通日以降に機器の接続や初期設定を行う
1. NTT東日本/NTT西日本から「転用承諾番号」を取得
NTT東日本/NTT西日本に電話かWebサイトから申し込みをして「転用承諾番号」を取得します。
なお、「転用承諾番号」を取得する際に、フレッツ光のお客さま情報に記載がある「お客さまID」が必要になりますので準備しておきましょう。
2. 乗り換える光コラボ事業者に転用の申し込みを行う
乗り換える光コラボにて、転用の申し込みをします。
このとき1で取得した「転用承諾番号」が必要となります。
なお、「転用承諾番号」の有効期限は15日間と決まっているため、なるべく早く申し込むよう意識しましょう。
3. フレッツ光で契約していたプロバイダーを解約する
フレッツ光で契約していたプロバイダを解約します。
解約方法は各プロバイダ毎に異なりますので、契約しているプロバイダの解約方法を確認して手続きを進めましょう。
4. 開通日以降に機器の接続や初期設定を行う
乗り換える光コラボ事業者から開通日の連絡がきたら、開通日以降に乗り換える光コラボ事業者から提示されている手順に従って、接続情報などのルータやONUの設定変更をします。
なお、NTTから借用しているONU機器は継続使用することになります。
おすすめの光コラボ事業者
おすすめの光コラボ事業者については以下の記事を参考にしてください。
まとめ
本記事では、光コラボに変更する際の事業者変更及び転用とはどういったものかやその特徴と手順について紹介しました。
本記事で紹介した内容
- フレッツ光と光コラボの違い
- 事業者変更とは何か?
- 転用とは何か?
- 事業者変更の特徴、注意点、手順
- 転用の特徴、注意点、手順
- おすすめの光コラボ事業者
事業者変更や転用は頻繁に実施することではありませんが、光コラボへの乗り換えを検討されている方の助けになれば幸いです。