格安SIMでスマホ本体を安く購入する場合、『IIJmio』と『ゲオモバイル』が候補に挙がってくるのではないでしょうか?
本記事では、『IIJmio』と『ゲオモバイル』の違いを明確にするために比較検証してみました。
結論としては、『IIJmio』と『ゲオモバイル』のどちらもスマホ本体を安く購入できますが、大きな違いは提供する格安SIMサービスの特徴が違う点です。
具体的には、月額料金や通信速度が判断するポイントになります。
本記事では、『IIJmio』と『ゲオモバイル』を項目ごとに比較検証して、それぞれおすすめできる人の特徴を紹介していきます。
『IIJmio』と『ゲオモバイル』で迷っている方の参考になれば幸いです。
本記事で紹介する内容
- IIJmioとゲオモバイルがおすすめなのはどんな人?
- IIJmioとゲオモバイルの比較(月額料金、通信速度、など)
- IIJmioとゲオモバイルの特徴
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↑ IIJmioの公式ページはこちら
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【結論】IIJmioとゲオモバイルがおすすめな人
IIJmioとゲオモバイルがどのような人におすすめできるのでしょうか?
結論としては、IIJmioとゲオモバイルのどちらも
- スマホ本体を安く購入したい人
におすすめです。
さらにIIJmioとゲオモバイルを推奨できるのはそれぞれ以下のような人です。
IIJmioとゲオモバイルを比較するとどちらも一長一短あります。
次節で比較項目の詳細を紹介しています。
結論としては、どちらの格安SIMサービスにするかを決める判断ポイントは、『月額料金』と『通信速度』になります。
IIJmioとゲオモバイルの比較
IIJmioとゲオモバイルの音声SIMの比較をしてみます。
IIJmioとゲオモバイルを各項目ごとにポイントをまとめると以下の表になります。
IIJmio | ゲオモバイル | |
月額料金(データ容量) | ●ギガプラン(音声SIM) 2ギガ:850円(税込) 4ギガ:990円(税込) 5ギガ:990円(税込) 10ギガ:1,500円(税込) 15ギガ:1,800円(税込) 20ギガ:2,000円(税込) 30ギガ:2,700円(税込) 40ギガ:3,300円(税込) 50ギガ:3,900円(税込) | ●トクトクプラン 1ギガ:2,277円(税込) 15ギガ:3,465円(税込) ●ミニミニプラン 4ギガ:2,365円(税込) ●コミコミプラン+ 33ギガ:3,278円(税込) |
初期費用 | 3,733円 <内訳> 初期費用:3,300円(税込) SIM費用(ドコモ回線):433円(税込) | 3,850円(税込) |
通信速度(※1) | 平均Ping値:59.19ms 平均ダウンロード速度:52.33Mbps 平均アップロード速度:10.76Mbps | 平均Ping値:51.51ms 平均ダウンロード速度:90.87Mbps 平均アップロード速度:14.91Mbps |
回線エリア | (ドコモ網) or (au網) | (au網) |
通話料金(国内) | 11円/30秒 | 22円/30秒 |
通話定額オプション | あり | あり |
スマホ購入 | 可能 | 可能 |
光回線とのセット割 | あり(mio割) | あり(自宅セット割) |
家族割の有無 | あり(家族割引) | あり(家族セット割) |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード |
eSIM対応 | eSIM選択可能 | eSIM選択不可 |
サポート対応 | 電話 オンライン(チャットや問い合わせフォームなど) | 電話 オンライン(チャットや問い合わせフォームなど) 店舗 |
IIJmioとゲオモバイルでほぼ同じ内容の項目もあれば、明確に違いのある項目もあります。
ここからは各項目について見ていきます。
月額料金(データ容量)
月額料金(データ量)は、使用するデータ量が多い少ないに限らず、ゲオモバイルよりIIJmioの方が安くなっています。
IIJmio | ゲオモバイル | |
月額料金(データ容量) | ●ギガプラン(音声SIM) 2ギガ:850円(税込) 4ギガ:990円(税込) 5ギガ:990円(税込) 10ギガ:1,500円(税込) 15ギガ:1,800円(税込) 20ギガ:2,000円(税込) 30ギガ:2,700円(税込) 40ギガ:3,300円(税込) 50ギガ:3,900円(税込) | ●トクトクプラン 1ギガ:2,277円(税込) 15ギガ:3,465円(税込) ●ミニミニプラン 4ギガ:2,365円(税込) ●コミコミプラン+ 33ギガ:3,278円(税込) |
月額料金は毎月の支払い額なので誰にとっても非常に重要な要素です。
実際に月に使用するデータ量に応じた最安の月額料金を比較してみます。
IIJmio | ゲオモバイル | |
1ギガ | 850円(税込) | 2,277円(税込) |
2ギガ | 850円(税込) | 2,365円(税込) |
4ギガ | 990円(税込) | 2,365円(税込) |
5ギガ | 990円(税込) | 3,278円(税込) |
10ギガ | 1,500円(税込) | 3,278円(税込) |
15ギガ | 1,800円(税込) | 3,278円(税込) |
20ギガ | 2,000円(税込) | 3,278円(税込) |
30ギガ | 2,700円(税込) | 3,278円(税込) |
33ギガ | 3,300円(税込) | 3,278円(税込) |
40ギガ | 3,300円(税込) | - |
50ギガ | 3,900円(税込) | - |
33ギガの場合はわずかにゲオモバイルが安いですが、それ以外のケースは圧倒的にIIJmioの方が安くなります。
そのため、月額料金が安いことが重要と考える場合は、IIJmioがおすすめです。
初期費用
初期費用は、IIJmioの方が若干安くなっています。
IIJmio | ゲオモバイル | |
初期費用 | 3,733円 <内訳> 初期費用:3,300円(税込) SIM費用(ドコモ回線):433円(税込) | 3,850円(税込) |
初期費用は忘れがちなので気にしておくべき項目ですが、IIJmioとゲオモバイルではどちらもそれほど大きな差はありません。
しかし、IIJmioの初期費用の方が117円安くなります。
通信速度
通信速度は、ゲオモバイル(UQモバイル)の方が速くなっています。
ゲオモバイルはUQモバイルの代理店で、格安SIMサービス自体はUQモバイルと同じため、通信速度はUQモバイルのデータを参考にしています。
IIJmio | ゲオモバイル | |
通信速度(※1) | 平均Ping値:59.19ms 平均ダウンロード速度:52.33Mbps 平均アップロード速度:10.76Mbps | 平均Ping値:51.51ms 平均ダウンロード速度:90.87Mbps 平均アップロード速度:14.91Mbps |
特に平日昼はIIJmioの通信速度は遅くなります。
平日昼の通信速度が遅くなるのは格安SIMでは一般的ですが、ゲオモバイル(UQモバイル)は大手キャリアのauのサブブランドのため平日昼の通信速度はそれほど遅くなりません。
時間帯 | Ping | 下り | 上り |
---|---|---|---|
朝 | 53.14ms | 71.71Mbps | 13.91Mbps |
昼 | 86.75ms | 19.87Mbps | 10.94Mbps |
夕方 | 57.22ms | 55.42Mbps | 12.66Mbps |
夜 | 51.91ms | 60.39Mbps | 10.79Mbps |
深夜 | 48.99ms | 95.84Mbps | 10.67Mbps |
時間帯 | Ping | 下り | 上り |
---|---|---|---|
朝 | 51.85ms | 96.47Mbps | 13.35Mbps |
昼 | 63.21ms | 56.82Mbps | 10.87Mbps |
夕方 | 51.43ms | 84.19Mbps | 16.12Mbps |
夜 | 55.95ms | 83.17Mbps | 12.69Mbps |
深夜 | 57.93ms | 99.0Mbps | 18.2Mbps |
よって、通信速度はゲオモバイル(UQモバイル)の方が速いです。
回線エリア
回線エリアは、共に大手キャリア(ドコモ、au)の回線を使用しており、全国どこでも使用できます。
IIJmio | ゲオモバイル | |
回線エリア | (ドコモ網) or (au網) | (au網) |
ゲオモバイルはau回線でau網を使用することができ、IIJmioではau回線(au網)かドコモ回線(ドコモ網)のどちらか好きな方を選ぶことができます。
そのため、もしau回線がつながりにくいエリアに住んでいる方の場合でも、IIJmioならドコモ回線も選択することができ、IIJmioの方が自由度は高いです。
通話料金・通話定額オプション
通話料金は、IIJmioの方が安くなっています。
IIJmio | ゲオモバイル | |
通話料金(国内) | 11円/30秒 | 22円/30秒 |
通話定額オプション | あり | あり |
また、通話定額オプションはIIJmioとゲオモバイル共にあり、それぞれ以下のようなオプションがあります。
通話定額オプションの月額料金 | 通話料金 | ||
通話定額オプション | 通話定額5分+ | 月額500円(税込) | 1回5分以内の国内通話が無料 |
通話定額10分+ | 月額700円(税込) | 1回10分以内の国内通話が無料 | |
かけ放題+ | 月額1,400円(税込) | 無制限で国内通話が無料 |
通話オプションの月額料金 | 通話料金 | ||
通話オプション | 通話放題 | 月額1,980円(税込) | 国内通話が24時間かけ放題 |
通話放題ライト | 月額880円(税込) | 1回10分以内の国内通話が24時間かけ放題 | |
通話パック60 | 月額660円(税込) | 月間最大60分相当の国内通話が定額 |
通話定額オプションについてもIIJmioの方が安くなっています。
まとめると、通話料金及び通話定額オプションについては、ゲオモバイル(UQモバイル)よりIIJmioの方が安い料金となります。
スマホ購入
スマホ購入は、IIJmioとゲオモバイルのどちらも可能です。
両社とも格安SIMとスマホのセット販売でスマホを安く購入することができます。
IIJmio | ゲオモバイル | |
スマホ購入 | 可能 | 可能 |
両社で取り揃えているスマホのラインナップは、人気のiPhone、最新のAndroidなどを取り扱っています。
- IIJmioの特徴は、たとえ中古スマホでも状態の良いものが多い
- ゲオモバイルの特徴は、安いスマホ(1円~)が多い
スマホをセットで購入する場合は、お目当ての端末があるかを公式ページでチェックしてみましょう。
光回線とのセット割・家族割の有無
光回線とのセット割や家族割などの割引き制度は、IIJmioとゲオモバイルのどちらにもあります。
IIJmio | ゲオモバイル | |
光回線とのセット割 | あり(mio割) | あり(自宅セット割) |
家族割の有無 | あり(家族割引) | あり(家族セット割) |
IIJmioとゲオモバイルの割引き額は以下の通りで、ゲオモバイルの方が割引き額は大きいです。
IIJmio | ゲオモバイル | |
光回線とのセット割 | 660円(mio割) | 1,100円(自宅セット割) |
家族割の有無 | 100円(家族割引) | 550円(家族セット割) |
光回線とのセット割(mio割、自宅セット割)
IIJmioには、光回線とのセット割として『mio割』があり、IIJmioとIIJmioひかりを同時に利用することで、毎月660円(税込)の割引きとなります。
一方、ゲオモバイルには、光回線とのセット割として『自宅セット割』があり、ゲオモバイル(UQモバイル)とauひかり(もしくはビッグローブ光)を同時に利用することで最大毎月1,100円(税込)の割引きとなります。
ゲオモバイル(UQモバイル)の『自宅セット割』の対象となる料金プランは、『トクトクプラン』と『ミニミニプラン』です。
『自宅セット割』を適用するためには、auひかり(もしくはビッグローブ光)のインターネットサービスだけでなく光電話に加入する必要があります。
ゲオモバイルの方が割引き額が大きいですが、
- 光回線サービスでは光電話(有料)に加入する必要がある
- ゲオモバイルよりIIJmioの月額料金の方が安い
などの点も考慮する必要があり、人によってどちらの方がお得かは変わってきます。
家族割(家族割引、家族セット割)
IIJmioには、家族割として『家族割引』があり、これは同一mioIDで、音声SIMを2回線以上使用する場合に月額料金が1回線あたり100円(税込)の割引きとなります。
mioIDとは?
mioIDとは、IIJmio会員専用のIDです。
IIJmioやIIJmioひかりのサービスに加入する場合に、mioIDが必要となります。
一方、ゲオモバイルには、家族割として『家族セット割』があり、家族の人も月額料金がそれぞれ550円割引きとなります。
ゲオモバイルの方が割引き額が大きいですが、
- ゲオモバイルよりIIJmioの月額料金の方が安い
などの点も考慮する必要があり、人によってどちらの方がお得かは変わってきます。
支払い方法
支払い方法は、IIJmioとゲオモバイルのどちらもクレジットカード決済のみです。
IIJmio | ゲオモバイル | |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード |
IIJmio、ゲオモバイルに申し込む場合は、クレジットカードを準備するようにしましょう。
eSIM対応
eSIMは、IIJmioでは対応しています。
IIJmio | ゲオモバイル | |
eSIM対応 | eSIM選択可能 | eSIM選択不可 |
IIJmioでは、物理SIMだけでなくeSIMも選択することができます。
一方、ゲオモバイルでは物理SIMになります。
よって、eSIM対応のスマホでどうしてもeSIMを使いたい場合は、ゲオモバイルではなくIIJmioにする必要があります。
サポート対応
サポート対応は、IIJmio、ゲオモバイルともに電話やチャットなどのオンラインサポートはあります。
違う点は、ゲオモバイルには店舗でのサポートがある点です。
IIJmio | ゲオモバイル | |
サポート対応 | 電話 オンライン(チャットや問い合わせフォームなど) | 電話 オンライン(チャットや問い合わせフォームなど) 店舗 |
ゲオモバイルでは、何かわからないことがあれば全国にあるゲオの実店舗で相談員と対面で対応してもらえます。
なので、困ったときに直接担当者と話して相談したい方はゲオモバイルが良いのかもしれません。
IIJmioとゲオモバイルの特徴
IIJmioとゲオモバイルはどちらも格安SIMとセットでスマホ本体を安く購入できます。
IIJmioとゲオモバイルの違いは、前節で比較検証した通りですが、ポイントは『月額料金』と『通信速度』になるのではないかと思います。
IIJmioの特徴
IIJmioは、MM総研の「国内MVNO市場調査(2024年3月末時点)」によると、SIMカード契約数シェアNo.1の格安SIMサービスです。
IIJmioでは、SIM/回線/データ量の選択が自由にできる点が主な特徴で、月額料金もデータ量が50ギガまでなら非常に安くなっています。
また、セット購入でスマホを安く買うことができます。
スマホは新品だけでなく中古もありますが、中古スマホでも状態は良いです。
一方、他社の格安SIMでも同様ですが、平日の昼は通信速度が遅くなる点は懸念事項になります。
ゲオモバイルの特徴
ゲオモバイルは、全国に650店舗以上を展開する格安SIMや中古スマホなどの販売・買取を行うスマホ関連の専門ショップです。
そのため、ゲオモバイルでは、格安SIMと中古スマホをセットで安く購入することができます。
また、ゲオモバイルはUQモバイルの代理店となっているため、ゲオモバイルの格安SIM自体はUQモバイルと料金プランなどすべて同じになっています。
UQモバイルは大手キャリauのサブブランドのため、他社の格安SIMのように平日の昼に通信速度が極端に遅くなるようなことはなく、快適に使用することができます。
まとめ
IIJmioとゲオモバイルを比較してみて、特に『月額料金』と『通信速度』が大きく異なる箇所だということが分かりました。
よって、IIJmioとゲオモバイルがおすすめな人は、
- スマホ本体を安く購入したい人
で、さらにそれぞれ以下のような方になります。
もし、格安SIMに興味があってスマホ本体もセットで安く購入したいが、IIJmioとゲオモバイルで迷っているという方は参考にしていただければ幸いです。